ごあいさつ
本園は「明るく元気にのびのびと遊び、ものごとに意欲的に取り組む」という教育目標のもと昭和46年に学校法人の認可を受け、この須坂の地で幼児教育の一翼を担ってまいりました。重点目標に「丈夫な体作り」「豊かな心を育む」を大きな柱に据え、現在まで2,000余名の卒園児を送り出してきました。そして平成30年度からは新園舎が完成し、幼稚園型認定こども園として新たに開園しております。
わたしは、創立者がなぜ「二葉」という字ではなく、「双葉」という字を使っての双葉幼稚園と名付けたか考えてみました。そこに創立者の想いが隠されているのではないかと考えたからです。創立者である先々代は、「子どもは遊んでこそ子ども」とよく口にしていました。
幼児期は、「認知能力」と「非認知能力」とが絡み合って伸びていく、といわれています。「認知能力」とは数量化できる能力のことで、読み書きや英会話など数量化される「認知能力」に目が行きがちですが、「認知能力」だけに重点を置いても効果が高まりにくいということがわかってきています。他方、想像力・創意工夫する力・探求心や表現力・協調性・思いやり・意欲・積極性・乗り越える力・粘り強さなど、これらを「非認知能力」といいますが、「非認知能力」が基盤となって、その上に「認知能力」が積み重なって子どもたちは育ちます。そのため、幼児期には何より遊びが大切なのです。
創立者が「二葉」ではなく「双葉」という字を使ったのには、【遊びの中にこそ学びがある】ということを大切にしていたからなのではないでしょうか。つまり、<遊び>と<学び>がそれぞれ独立した関係にあるのではなく、それぞれが相互関係にあるという意味で<双葉>。言うなれば【遊び=学び】。幼児期はなにげない毎日の<遊び>そのものが<学び>の連続なのです。
本園ではその<遊び>を中心に保育を展開しています。
植物が大きく育つのには様々な要素が必要になってきます。ようやく芽が出た子どもの「双葉」が、水や太陽の光をたっぷりと浴び、家族という「栄養」を糧に大きく育つ過程をわたしたち教職員はお手伝いさせていただいております。
令和3年度には学校法人の認可を取得してから50年を迎え、新たに園のスローガンを作成しました。
さあ、わたしたちと一緒に大切な双葉を育てませんか?
認定こども園 須坂双葉幼稚園
園長 垂澤 優樹
園のスローガン
小さな双葉が すくすくと すこやかに 育つように
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まぶしい太陽の光と吹き抜ける風、輝く水たまり。なにげない毎日の生活や遊びの中にかけがえのない瞬間をくりかえし、生き生きとした感性を育む子どもたちはすくすくと育つ小さな芽。わたしたち須坂双葉幼稚園は子どもたちが“遊び”から多くのことを学ぶ日々に寄り添い、すこやかに優しさを培います。