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子ども誰でも通園制度について

2025-06-13
 2024年の国内の出生数が統計開始の1899年以降初めて70万人を割り、合計特殊出生率も1.15と過去最低となった、という記事が先日の新聞で掲載されました。当時の岸田内閣が異次元の少子化対策と銘打ち、様々な少子化対策が打ち出されていますが、なかなか目に見える形でその効果が出ていません。
ところで、少子化対策の一環として令和8年度(2026年4月1日)から【子ども誰でも通園制度(=以下、誰通)】が始まるのをご存知でしょうか?今日はその概要を簡単に説明したいと思います。

    対象は、幼稚園、保育園に通っていない0歳から満3歳未満
・いわゆる「0号認定児」と呼ばれる子どもが対象です。
・満3歳を迎えると1号認定が取得可能なため、終期は満3歳未満となります。
    保護者は月10時間の枠内で柔軟に利用が可能
・例えば1日5時間×2日でもいいですし、1日2時間×5日でも可能です。
・月の上限利用時間である10時間は、自治体によって異なる場合があります。
・1時間当たりの利用料は300円になります。

と、ここまでがこども家庭庁で示されている内容の概要です。もう少し詳しく、特に利用する保護者側からQ&A形式でみてみましょう!

Q 令和8年度から須坂市内、全ての幼稚園や保育園で実施するの?
A いいえ、令和8年度から全ての自治体で実施することになりますが、全ての施設で行うかはわかりません。実施するかどうかは、施設ごとの判断になります。(つまり、自治体内で1カ所でも実施していればOKということです。)本園も実施するかどうかは、今後検討していきます。

Q 給食は出るの?出るならいくらかかるの?それとも弁当持参?
A 給食を出すか出さないかも、施設の判断になります。そもそも、【A幼稚園は午前中のみ実施 B保育園は給食も提供し、終日実施】など、施設ごとに実施時間も決めることができます。

Q 一時預かりと何が違うの?
A ざっくりいえば、【一時預かりは全ての自治体で行ってはいないが、誰通は全ての自治体で実施する】という点と、【一時預かりは一時的に保護する目的だが、誰通は目的を問わず利用可】という点が違います。2歳の子を預けてスキーに行く、1歳の子を預けて映画を見に行く、ということも可能になってしまうのですが…

Q どの施設でも、0歳から満3歳未満まで利用可能なの?
A いいえ、対象年齢も施設ごとに決めることになります。例えば、【A幼稚園は2歳児のみ、B幼稚園は1,2歳児のみ】といった感じです。

Q どこの部屋で過ごすの?
A これも施設ごとに決めることができます。誰通専用部屋を用意してそこで生活をしてもいいですし、在園児と同じ部屋で過ごすことも可能です。

 と、ここまで利用者側からみた知りたいポイントをまとめてみました。令和6年度からモデル事業が開始し、今年度も一部内容も見直しながらモデル事業を行っていますので、今後変更になる点が出てくるかもしれません。

 保護者側から見ると少子化対策という観点からは??が付く点もありますが、子育て支援という観点から見れば一定の評価はありそうな制度ですね。
 しかし、園側からみれば
・ただでさえ人手不足のこの業界に拍車がかからないか?
・限られた人的、物的資源は在園児のために注力すべきではないか?
・今は2歳児入園が主流になりつつある。今後は1歳児入園、さらにその先は0歳児入園が主流になっていくだろう…
・一時預かりを行っていない本園はノウハウがないけど、できるのかな…

 このあたりを勘案しながら本園も今後能方針を決めていかなければなりませんね(>_<) 悩ましい日が続きます…

 関東甲信越地方も梅雨入りしましたね!来週は暑い日が続くようですので、体調管理に気をつけて元気いっぱい登園しましょう!


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